こんにちは。今回は「解体工事の期間ってどれくらいかかるの?」という疑問にお答えします。
建物を壊すだけなら早そうに見えますが、実は解体工事って“壊す前と後”の作業が意外と多く、
工期は物件の種類や立地条件によって大きく変わります。
■ 一般的な解体工事の期間目安(住宅編)
例:木造2階建て(30坪前後)の場合
→ 平均で 10日〜2週間程度
RC造や鉄骨造など大きな建物になると、1〜3ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
さらに、商業施設・大型工場・プラント・病院・団地などの大規模解体になると、
周辺環境への配慮や仮囲い、アスベスト対策、重機の搬入計画なども複雑になり、
半年〜1年を超える工事になることもあります。
解体といっても、元の建物の構造・規模・使われていた設備によって工程はまったく異なります。
大型案件ほど「ただ壊す」では済まないのが現実です。
■ 解体工事の基本的な流れ(ざっくり5ステップ)
- 事前準備・各種届け出(約1週間)
- 建築リサイクル法や石綿の届出など
- 近隣挨拶やライフラインの停止連絡も含まれます - 足場・養生設置(1〜2日)
- 近隣に埃や破片が飛ばないよう囲いをします - 建物の解体作業(木造なら3〜5日程度)
- 重機+手壊しで慎重に進めます
- アスベスト含有などあれば追加作業が発生 - 基礎や地下部分の撤去(1〜3日)
- 地中障害物の有無で前後します - 整地・最終清掃(1〜2日)
- 土をならして終了、建築予定ならここで引き渡し
■ 工期が伸びる原因は?
- 天候(雨や強風)
- 地中障害物(古い杭・浄化槽・配管など)
- アスベスト除去作業や調査待ち
- 近隣トラブルでの一時中断
とくにアスベストが出てくると、「作業計画変更+届け出対応」で1週間〜数週間延びることもあります。
■ 依頼する前に知っておきたいポイント
- 工期は「短ければいい」わけではありません
→ 安全第一で進めるには余裕のあるスケジュールが必要です - 見積もりの時点で「工程表を出してくれるか」が信頼の分かれ目
→ 曖昧なまま契約しないこと! - 基本の工事以外(地中障害撤去・アスベスト除去など)は別途日数と費用がかかる可能性あり
■ まとめ
解体工事は、建物を壊すだけじゃなく、準備・安全・整地までを含めてトータルで見ておくことが大切です。
住宅1棟でも10日〜2週間、規模が大きければ数ヶ月、条件によっては1年以上かかることもあるということを知っておきましょう。
信頼できる業者であれば、工期・工程の説明もわかりやすく丁寧にしてくれるはずです。
焦らず、でもしっかりチェックしながら進めていきましょう。