こんにちは。今回は「解体工事の見積で意外と見落とされがちなポイント」を、現場目線から5つに絞ってご紹介します。
基本的な費用やアスベスト、地中埋設物などは意識されやすくなってきましたが、
それでも現場で追加になりやすい“見積もりの盲点”はまだまだあります。
■ 見落としがちな見積ポイント5選(専門的編)
【1】杭抜き工事の有無
→ 古い建物に多い「コンクリート杭」や「木杭」が地中に残っている場合、
解体だけでなく杭を引き抜く工事(杭抜き)が必要になるケースがあります。
最初の見積に含まれていないと、数十万〜規模によっては数億円の追加になることも。
【2】地盤改良の確認・処理対応
→ 建物の下に地盤改良層(セメント混合改良や杭状改良)が残っていると、
地面が不均一になったり、残置物として処理が必要になることがあります。
整地費に含まれていると思っていたら「これは別途です」となることも多いです。
【3】湧水・地下水の処理
→ 解体中に水が噴き出す「湧水」は、実はそこそこ発生します。
水中ポンプ・排水路確保・一時貯水など、対応に人手もコストもかかるため、
事前に「湧水の可能性あり」と見込んでいないと、現場で工期・費用に影響します。
【4】残土処分の範囲
→ 解体後に出る残土が、「場内処理」か「搬出処分」かで費用が大きく違います。
「整地費込み」と書かれていても、基本的に残土処分は別料金というケースもよくあります。
【5】仮設工事や立ち入り制限区域の対応
→ 前面道路が私道だったり、隣地と密接していたりすると、
仮囲いや立ち入り制限の調整に手間がかかることがあります。
これらが見積に含まれているか、必ず確認しましょう。
■ 見積もりでは「何が含まれているか」を確認する
金額よりも大事なのは、「何が含まれていて、何が別途なのか」をきちんと説明してくれるかどうかです。
一式・別途の多い見積書は、後でトラブルになるリスクが高め。
わからない項目があれば、遠慮せず「これは入ってますか?」と確認するのがコツです。
■ まとめ
杭抜き・地盤・湧水・残土・仮設…
どれも現場が始まってから気づくと痛い追加費用になる項目です。
見積もりの時点で、これらの可能性があるかどうかを聞いておくことで、
安心して進められる工事になるはずです。
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