こんにちは。今回は「これからの解体工事がどう変わっていくのか?」というテーマで、今後の業界の動きや現場の変化についてまとめてみます。
今の解体工事は、昔に比べて「壊すだけ」では済まない場面が増えています。
これからはさらに、法令・構造・環境・人材の面で変化が加速すると感じています。
■ 今後の解体工事で起こる5つの変化
【1】高層建物の解体が増える
→ 都市部の再開発に伴い、高層ビル・大規模商業施設の解体が増えてきています。
作業方法も特殊化し、タワークレーンや階上解体など専門性の高い現場が主流に。
【2】アスベスト・PCBなど有害物の規制がさらに厳格に
→ 石綿関連の法改正をはじめ、有害物の調査・届出・除去作業の基準が年々厳しくなっています。
資格保有者や専門処理が必須となり、対応できる業者とそうでない業者の差が広がると予想されます。
【3】騒音・粉じん・振動への近隣配慮がさらに求められる
→ 住宅密集地や高齢化が進む地域では、住民への説明・同意・配慮がより重視される時代に。
「モノを壊す」だけでなく「地域に迷惑をかけない工事」が当たり前に。
【4】書類業務・法令対応の負担が増える
→ リサイクル法、石綿関連、建設副産物の処理報告…
現場と並行して書類や法的対応の量が増加中。
現場だけでなく「PC・書類が扱える人材」が重宝されるように。
【5】若手が減る一方で“多能工”が求められる
→ 人手不足が進む中、現場では重機・作業・管理・PCまで一人でこなせる“多能工型”人材が理想に。
経験だけでなく「学ぶ姿勢」がある人が生き残る時代になっていきそうです。
■ まとめ
これからの解体工事は、「壊す力」だけでは立ち行かなくなってきます。
安全、法令、環境配慮、地域対応、そしてITや管理スキル。
“総合力”が求められる仕事に変化しつつある今こそ、 現場を知っていて、柔軟に動ける人材が求められています。
変わりゆく解体業界で、自分にできることを少しずつ広げていくことが、これからのキャリアにつながります。
コメントを残す