解体工事でよくある近隣クレームとその対応例|トラブルを防ぐためにできること

こんにちは。今回は「解体工事でよくある近隣クレーム事例」と「その対応方法」について、現場経験をもとにまとめてみます。

解体現場では、どれだけ注意していても周囲に影響が出るため、クレームは完全にゼロにはできません。
でも、想定できるクレームを事前に把握しておくことで、トラブルの芽を小さくすることはできます。

■ よくあるクレーム事例と対応例

【1】騒音・振動がうるさい

  • 事例
     「家が揺れる」「テレビが聞こえない」「赤ちゃんが起きた」などの苦情
  • 対応
     あらかじめ「○時〜○時の間、作業音が出ます」と説明しておく。
     苦情が来たらすぐ謝罪し、必要であれば作業時間の見直しや工程調整を検討。

【2】埃(ほこり)がひどい・洗濯物が汚れた

  • 事例
     「洗濯物が汚れた」「車に粉じんがついた」などの苦情
  • 対応
     散水の頻度を強化し、足場養生シートを二重張りするなど防止策をすぐ実施。
     車両やベランダ清掃を申し出るとさらに良い印象。

【3】道路がふさがれて通れない

  • 事例
     「通勤・通学で道がふさがれて困った」「大型車両でふさがれた」などの苦情
  • 対応
     工事前のあいさつ時に車両通行予定を説明。
     警備員配置や、作業時間外は確実に通行できる体制を整える。
     苦情が出た場合は現場責任者がすぐ謝罪・対応する。

【4】作業員の態度が悪い

  • 事例
     「あいさつがない」「路上喫煙していた」などの苦情
  • 対応
     朝礼でマナー指導を徹底し、苦情があった場合は即座に注意・是正。
     担当責任者が謝罪に出向き、再発防止を約束する。

【5】施工後の片付け不足

  • 事例
     「道路に土や破片が落ちていた」「整地が雑だった」など引き渡し後の不満
  • 対応
     施工完了後に必ず現場巡回を行う。
     苦情が出た場合はすぐ清掃対応し、場合によっては粗品を持参して謝罪する。

■ どんな苦情でも早急な対応が第一

どんなに注意していても、解体工事では騒音・振動・粉じんをゼロにすることはできません。
だからこそ、苦情が発生したら早急に対応することが一番大切です。

苦情が出たからといって言い訳をしたり、対応を後回しにしたりするのではなく、
まずは「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」としっかり謝罪し、
現場でできる対策をすぐに講じることが信頼回復への近道です。

また、日頃からこまめに近隣へあいさつに伺ったり、声をかけたりするなど、
基本的な人と人とのコミュニケーションを大切にすることも非常に重要です。

現場対応力だけでなく、こうした日常的な気配りが、
最終的にクレームを未然に防ぎ、現場を円滑に進める力になっていきます。

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