こんにちは。今回は「解体工事前の近隣あいさつ」について、現場経験をもとにお話しします。
■ なぜ近隣あいさつが必要?
解体工事は、騒音・振動・粉じんなどどうしても周囲に影響が出ます。
近隣への配慮がないまま工事を始めてしまうと、思わぬトラブルにつながることも少なくありません。
でも、事前に一言説明とあいさつをしておくだけで、不安や不満はかなり軽減できます。
現場でも、「ちゃんとあいさつしてくれたから安心した」という声をよくいただきます。
■ あいさつする範囲の目安
基本は、敷地に接している建物(両隣・裏・向かい)を中心に、
工事の規模や立地によっては、さらに広めの対応が求められます。
- 騒音が響きやすい密集地
- 工事車両が通行する道路沿い
- 商業施設や公共施設、集合住宅が近い場合
特に、学校・幼稚園・保育園などが近くにある場合は注意が必要です。
登下校時間や安全対策、保護者対応など、事前に施設側と協議が必要になることもあります。
また、自治体によっては「その範囲まであいさつに行くべきか」を条例で定めているケースもあります。
地域のルールに沿って、必要があれば自治会長・町会長などへの訪問も検討しましょう。
■ あいさつ時に伝える内容と持ち物
あいさつのタイミングは、着工の1週間前までに行うのが理想です。
持参することが多いものとしては:
- 工事案内文(工期・作業時間・連絡先など)
→ 地域によっては記載内容が条例で細かく指定されているため、事前確認が必要です - 工程表(簡易的なものでOK)
- 粗品(タオル、洗剤など)
※ただし、工程表や粗品の有無はケースバイケース。
小規模な現場や短期の工事では、案内文と丁寧な説明のみでも十分な場合があります。
■ あいさつのポイント
- 工期や作業時間は「予定です」と柔らかく伝える
- 「何かあればすぐ連絡ください」と言って担当者の連絡先をしっかり渡す
- 無理に長話をせず、簡潔・丁寧がベスト
■ まとめ
近隣あいさつは、ただのマナーではありません。
現場をスムーズに、安全に進めるための大事な“工程のひとつ”です。
その地域の雰囲気やルールに合わせて、
「あいさつの質=会社の信頼」となるよう、丁寧な対応を心がけたいですね。
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