タグ: 解体工事

  • 解体工事で近隣トラブルが起きやすいのはこんな時|防ぐためにできること

    こんにちは。今回は「解体工事と近隣トラブル」についてお話しします。

    解体現場はどうしても音や埃が出る作業が多く、
    ご近所との関係性に少しでもヒビが入ると、思った以上に工事全体に影響が出ることもあります。

    ■ 近隣トラブルが起きやすい3つの場面

    1. 工事前の説明がなかった時
      「急に足場が立ってる」「重機の音がうるさい」など、事前に知らされていないと印象は最悪です。
    2. 埃・振動・騒音がひどい時
      特に乾燥した日や基礎撤去の重機作業では、騒音や振動がかなり気になります。
    3. 対応の態度が悪い時
      近隣からの問い合わせやクレームに対し、現場側が無愛想だったり、責任の所在があいまいだったりすると悪化しやすいです。

    ■ トラブルを防ぐには?

    実は、解体業者側でできることがたくさんあります。

    ・工事前のあいさつ回り(説明文・工程表の配布)
    ・養生シートや散水の徹底
    ・車両の誘導や待機場所の工夫
    ・連絡先や担当者の明示
    ・問い合わせには「真摯に、すぐ対応」が鉄則

    これだけでも、印象がまるで違います。

    ■ 発注者側の注意点も

    ・「格安」だけで業者を選ばない
    ・近隣に配慮できる業者か、現地対応の質を確認する
    ・トラブル時に責任を持って動いてくれる会社かどうかも大事

    一度クレームが入ると、元請けや施主さんが矢面に立つこともあります。

    ■ こんな現場ではより注意

    ・住宅密集地や古くからの地域(ご近所関係が密)
    ・保育園・病院・介護施設が近い
    ・狭い路地や通学路が隣接している

    こうした環境では、通常よりも一段階上の配慮が必要になります。

    ■ まとめ

    解体工事で近隣トラブルを避けるには、「工事のうまさ」だけでなく、
    「人への気づかい」と「事前の段取り力」が問われます。

    ちゃんと配慮できる現場かどうか、業者かどうかで、
    解体後の施主さんのご近所付き合いも大きく変わってきます。

    壊す技術だけでなく、「信頼を壊さない現場運営」が大切です。

  • 解体工事ってどれくらいの期間がかかるの?工程ごとの目安と注意点を解説

    こんにちは。今回は「解体工事の期間ってどれくらいかかるの?」という疑問にお答えします。

    建物を壊すだけなら早そうに見えますが、実は解体工事って“壊す前と後”の作業が意外と多く、
    工期は物件の種類や立地条件によって大きく変わります。

    ■ 一般的な解体工事の期間目安(住宅編)

    例:木造2階建て(30坪前後)の場合
    → 平均で 10日〜2週間程度

    RC造や鉄骨造など大きな建物になると、1〜3ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。

    さらに、商業施設・大型工場・プラント・病院・団地などの大規模解体になると、
    周辺環境への配慮や仮囲い、アスベスト対策、重機の搬入計画なども複雑になり、
    半年〜1年を超える工事になることもあります。

    解体といっても、元の建物の構造・規模・使われていた設備によって工程はまったく異なります。
    大型案件ほど「ただ壊す」では済まないのが現実です。

    ■ 解体工事の基本的な流れ(ざっくり5ステップ)

    1. 事前準備・各種届け出(約1週間)
       - 建築リサイクル法や石綿の届出など
       - 近隣挨拶やライフラインの停止連絡も含まれます
    2. 足場・養生設置(1〜2日)
       - 近隣に埃や破片が飛ばないよう囲いをします
    3. 建物の解体作業(木造なら3〜5日程度)
       - 重機+手壊しで慎重に進めます
       - アスベスト含有などあれば追加作業が発生
    4. 基礎や地下部分の撤去(1〜3日)
       - 地中障害物の有無で前後します
    5. 整地・最終清掃(1〜2日)
       - 土をならして終了、建築予定ならここで引き渡し

    ■ 工期が伸びる原因は?

    • 天候(雨や強風)
    • 地中障害物(古い杭・浄化槽・配管など)
    • アスベスト除去作業や調査待ち
    • 近隣トラブルでの一時中断

    とくにアスベストが出てくると、「作業計画変更+届け出対応」で1週間〜数週間延びることもあります。

    ■ 依頼する前に知っておきたいポイント

    • 工期は「短ければいい」わけではありません
       → 安全第一で進めるには余裕のあるスケジュールが必要です
    • 見積もりの時点で「工程表を出してくれるか」が信頼の分かれ目
       → 曖昧なまま契約しないこと!
    • 基本の工事以外(地中障害撤去・アスベスト除去など)は別途日数と費用がかかる可能性あり

    ■ まとめ

    解体工事は、建物を壊すだけじゃなく、準備・安全・整地までを含めてトータルで見ておくことが大切です。
    住宅1棟でも10日〜2週間、規模が大きければ数ヶ月、条件によっては1年以上かかることもあるということを知っておきましょう。

    信頼できる業者であれば、工期・工程の説明もわかりやすく丁寧にしてくれるはずです。
    焦らず、でもしっかりチェックしながら進めていきましょう。

  • 解体現場で“出物(でもの)”って出てくるの?実際にあった話と対応の基本

    こんにちは。今回は、解体現場でたまに聞かれる「出物(でもの)」について、実際の現場感を交えてお話しします。

    ■ 出物(でもの)とは?

    出物とは、解体作業中に見つかる使えそうなモノ、価値のありそうなモノのことです。
    業務用機器、古道具、非鉄金属、工具、家具、書物、アンティークなど…
    いろいろなものが出てくることがあります。

    ただし、現場によって出物の傾向は大きく異なります。

    ■ 大型物件では「出物ゼロ」も珍しくない

    たとえば、大型の店舗、オフィスビル、賃貸アパートなどでは、
    解体前に中のものがほぼすべて撤去されており、出物と呼べるようなものはほとんど出てきません。

    出てくるのは段ボールや残置ゴミが大半。
    金目のものを期待するような内容ではなく、実際には「出物っていうより粗大ゴミだな…」というのが正直なところです。

    ■ 木造解体では意外と出てくることもある

    一方で、木造住宅や古民家の解体現場では、出物が出ることが珍しくありません。

    ・古い工具
    ・骨董品っぽい家具や棚
    ・鉄くず・銅線などの非鉄金属
    ・使われずに残っていた家電や設備
    ・昔の切手や古銭などコレクター品っぽいもの

    職人経験が長い人ほど、「昔、こういうの見たことあるな」というエピソードがあると思います。

    ■ でも、出物は勝手に処分していいの?

    ここが大事なポイントです。

    建物内にある物はすべて、原則として発注者様の所有物です。
    たとえ見つけたものに価値があっても、勝手に持ち帰ったり処分するのはNG。

    正しい対応は:

    ・金目のものを見つけたらすぐ報告
    ・写真に撮って発注者(または元請)に確認
    ・「廃棄でOK」との明示があるまでは触らない

    現場で見つかった古い現金や通帳、貴金属がニュースになることもありますが、対応を間違えるとトラブルや信用問題に発展しかねません。

    ■ 出物を扱う業者の姿勢が問われる

    誠実な解体業者は、出物があった際には必ず施主に確認を取り、書面や口頭で了承を得たうえで処分・回収・売却などの判断をします。

    非鉄金属のスクラップ回収にしても、数量・重量・売却額などを明記して報告する会社もあります。

    「どうせ捨てるんでしょ?」ではなく、「お預かりしているもの」という意識が重要です。

    ■ まとめ

    出物(でもの)は、解体業界の中でも“ちょっとした話のネタ”のような扱いをされることがありますが、
    実際にはとても慎重な対応が求められる部分でもあります。

    特にこれから施工管理職や責任ある立場を目指す人にとっては、
    出物の扱いひとつでも「信頼を守れるか」が問われる大事な対応のひとつです。

    現場に出ていると、こうした「細かいけど大事なこと」の積み重ねで、
    仕事の信頼ってできていくんだなと感じます。

  • 建物1棟の解体に、実は複数の専門業者が関わっている?施工管理に求められる広い知識とは

    こんにちは。今回は「一つの建物を解体する」という工事の中に、実はどれほど多くの専門業者や対応が必要なのか、そしてそれを束ねる施工管理者の役割についてご紹介します。

    ■ 解体は“ただ壊す”仕事じゃない

    一般的には、建物の解体=重機で壊すイメージが強いと思います。
    しかし実際の現場では、構造、立地、設備、周辺環境などによって、さまざまな作業・専門分野が絡み合って進行します。

    ■ 解体現場に関わる“専門業者”たちの一例

    たとえば、以下のような業者が1つの現場に関わることがあります:

    ・解体本体工事(RC・木造・鉄骨など)
    ・アスベスト除去業者
    ・足場組立業者
    ・ガス・電気などインフラの切断業者
    ・ダイオキシンやPCB対応専門会社
    ・土壌調査・処理業者
    ・重機運搬・トレーラー業者
    ・廃材の収集運搬・分別・処分業者

    さらに、近隣対応・道路使用・騒音振動対策・現場警備なども必要になることがあります。

    ■ それらをまとめるのが施工管理の仕事

    これだけ多くの関係者が出入りする中で、安全に・スムーズに・ルール通りに解体を進めるには、
    施工管理者の存在が不可欠です。

    ・工程管理(誰がいつどこで作業するか)
    ・安全管理(接触事故や落下などの防止)
    ・法令・書類対応(行政・警察・元請け)
    ・各業者との連携・調整
    ・作業写真の記録・報告

    ただ「現場にいる人」ではなく、“現場を成立させる人”が施工管理者なのです。

    ■ 広い知識と対応力が必要

    施工管理者には、次のような知識が求められます:

    ・構造や解体工法の知識(RC/木造/鉄骨)
    ・資格に関する理解(石綿主任者、職長教育など)
    ・産廃やアスベストの処分ルール
    ・近隣クレーム対応や法令の読み取り力
    ・現場の空気を読む人間関係構築力

    これらを学びながら、現場で実践していくのは簡単ではありませんが、
    その分、「頼られる存在」になれる仕事でもあります。

    ■ 経験を活かしたキャリアアップも

    施工管理の仕事は、年数を重ねることでスキルや評価が積み重なっていきます。
    また、現場経験のある職人さんが管理職にキャリアチェンジするケースも増えています。
    施工管理の仕事は、年数を重ねることでスキルや評価が積み重なっていきます。
    また、現場経験のある職人さんが管理職にキャリアチェンジするケースも増えています。


    【職人から施工管理エージェント】

    ■ まとめ

    1棟の建物を解体するだけでも、さまざまな専門業者が関わり、細かく調整が必要になります。
    それを現場で指揮し、安全に・確実に工事を進めていく施工管理者は、まさに現場の“要(かなめ)”。

    建物を「壊す」だけでなく、「段取り・計画・安全・信頼」を支える重要なポジションです。
    これから解体業界を目指す方や、管理職に興味のある方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

  • 解体工事には特殊な工事もある?アスベスト・ダイオキシン・土壌汚染に対応する専門業者の特徴

    こんにちは。今回は、解体工事の中でも特に専門的な対応が必要な「特殊工事」についてまとめてみます。

    建物を壊すだけが解体ではありません。
    中には、健康被害や環境汚染のリスクがあるため、法令・専門資格・行政対応が求められる工事もあります。

    ここでは代表的な3つの特殊解体について紹介します。

    ■ アスベスト(石綿)除去工事

    かつて多くの建材に使われていたアスベスト(石綿)は、健康被害のリスクが高く、現在は法令により厳しく管理されています。

    対応には以下のような要件があります:

    ・事前調査(レベル1〜3の区分)
    ・除去・封じ込め・囲い込みの工法選定
    ・石綿作業主任者の配置
    ・作業員への特別教育の実施
    ・養生、負圧集塵、作業記録の提出 など

    ※なお、アスベスト除去工事に「許可制度」はありませんが、届け出や作業者の資格・体制整備が法令で義務化されています。

    現場では、施工だけでなく行政や元請けとの連携も非常に重要です。

    ■ ダイオキシン類を含む解体工事

    主に旧焼却炉や一部の化学工場などでは、ダイオキシン類が残留している可能性があります。

    ・作業員の保護具、専用洗浄スペースの確保
    ・作業エリアの明確化と立入制限
    ・飛散・流出の防止、作業後の拭き取りや測定
    ・専門処理業者との連携が必要

    非常に高リスクな作業のため、豊富な実績と作業手順の徹底が求められる分野です。

    ■ 土壌汚染対策を含む解体工事

    工場跡地や旧ガソリンスタンドでは、土壌そのものに有害物質が含まれているケースもあります。

    ・環境調査(フェーズ1:履歴調査、フェーズ2:土壌分析)
    ・掘削除去、封じ込め、入れ替えなどの処理対応
    ・行政との協議・届け出・対策計画の提出

    ※掘削された汚染土壌は、原則として産業廃棄物には該当しません
    土壌汚染対策法に基づく処理が必要であり、状況に応じた適正な対応が不可欠です。

    ■ 特殊工事に対応できる業者の特徴

    • 法令に基づく届け出・計画書作成ができる
    • 必要な資格(石綿作業主任者、特化物主任者など)を保有
    • 安全衛生管理が徹底されている
    • 元請け・行政・関係業者との調整力が高い
    • 施工実績が豊富(過去の対応例を説明できる)

    ■ 働く側にも大きなメリットがある

    特殊工事を経験できる現場では、
    ・専門資格の取得
    ・高単価案件への関与
    ・管理職や専門職へのキャリアアップ

    といった可能性が広がります。

    ■ まとめ

    解体工事の中には、アスベスト、ダイオキシン、土壌汚染といった高リスク・高難度の特殊工事が存在します。
    これらに対応できる業者は、法令・技術・管理のすべてにおいて高いレベルが求められます。

    発注者・元請けにとっても、働く側にとっても、正しい知識と対応力を持つ業者を見極めることが非常に重要です。
    「ただ壊す」では済まされない現場だからこそ、信頼できるパートナーと関わることが求められます。

  • ガス工事に強い解体業者の特徴とは?プラント・工場の高リスク現場に対応できる会社とは

    こんにちは。今回は、プラントや工場など、ガス工事を含む特殊な現場に対応できる解体業者の特徴について解説します。

    通常の建物解体とは異なり、プラントや工場内の解体工事では、
    「ガス配管」「高圧機器」「可燃性物質の残留」など、非常に高い安全管理が求められます。

    対応できる業者は限られており、知識・資格・経験が揃っている会社でなければ、リスクが高すぎて請け負うことができません。

    ■ プラント・ガス工事を含む解体のリスクとは?

    • 可燃性ガスや可燃液体の残存による爆発リスク
    • 誤切断による火災・ガス漏れ
    • 特殊配管の構造や系統図が複雑でミスが起きやすい
    • 工場稼働中の解体作業など、極めて高度な調整が必要

    ■ この分野に強い業者の特徴

    ・ガス溶断作業やアセチレン・酸素使用に関する資格保有者が多数在籍
    ・事前のリスクアセスメントや施工計画書の作成力が高い
    ・可燃性ガスの遮断・パージ作業の知識・実績あり
    ・協力業者との連携(配管・電気・消防設備業者など)に長けている
    ・溶断作業の記録や立会・指差呼称がルーティン化されている

    ■ 対応する現場例

    • 化学プラントの設備撤去
    • 食品・製薬工場のユーティリティ解体
    • ガス配管が絡む設備の部分撤去
    • 火気厳禁区域での作業(消防立会あり)

    ■ 発注側がチェックすべきポイント

    • 溶断資格・高圧ガス保安協会資格などの保有状況
    • 安全書類や施工要領書のサンプル提出実績
    • 現場経験者の配置(実務経験がものを言う)
    • 協力業者や下請けとの実績関係(施工の質に直結)

    ■ 働く側にとっても“ハイレベルな現場経験”が積めるチャンス

    ガスを扱う解体現場は、
    ・段取り力
    ・安全管理能力
    ・他業種との調整力
    など、管理者としての成長に直結するスキルが得られます。

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    ■ まとめ

    ガス工事を伴うプラント解体は、知識・経験・責任感のすべてが問われる特殊分野です。
    その分、対応できる業者は信頼性が高く、現場で得られるスキルも専門的なものになります。

    もし将来的に、高リスク現場でも安全に動ける施工管理者やオペレーターを目指したいと考えているなら、
    こういった解体現場で経験を積むのも選択肢のひとつです。

  • 木造解体が得意な業者の特徴とは?住宅解体に強い会社の選び方と見分け方


    こんにちは。今回は「木造住宅の解体が得意な業者の特徴」についてまとめてみます。

    一戸建てや古民家など、木造解体は件数が多く、身近な解体工事のひとつです。
    ですが、実は業者によって仕上がりの丁寧さ・対応力・費用感に大きな差があります。

    「安さ」だけで選んでしまうと、思わぬトラブルになることも…。
    木造に強い業者にはどんな特徴があるのか、知っておくと安心です。

    ■ 木造解体が得意な業者の特徴

    ・丁寧な手壊し作業ができる
    → 特に隣接建物との距離が近い現場では、重機だけでは対応できません。

    ・近隣対応や事前説明がしっかりしている
    → 騒音・振動・埃の心配があるため、住環境を考えた配慮が大切です。

    ・重機のサイズや搬入ルートを的確に選べる
    → 狭小地や路地裏などでの対応力は経験値による差が出ます。

    ・廃材の分別・リサイクル意識が高い
    → 法令遵守はもちろん、環境負荷やコストにも影響します。

    ■ 実際に多い現場タイプ

    • 戸建て住宅の建替えや相続に伴う解体
    • 空き家の解体
    • 古民家や木造アパートの取り壊し

    これらの現場では、スピードよりも“丁寧さ”と“近隣への配慮”が求められます。

    ■ 発注者にとっての見分けポイント

    • 現地調査を丁寧にしてくれる
    • 工事前の「お知らせ文」や工程表の提出がある
    • 木造解体の実績写真や施工事例が確認できる
    • 「基本工事費が安いのに、追加費用が多い」業者には要注意!

    ■ 転職視点でもチェックしたいポイント

    木造解体に強い業者では、
    ・手壊しに慣れた職人
    ・丁寧な作業を重視する社風
    ・近隣や行政とのやりとりを任される施工管理者

    など、技術力だけでなく“人あたりの良さ”や対応力が評価されることも多いです。

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    ■ まとめ

    木造解体は、身近でありながら「業者選び」が結果を大きく左右する工事です。
    安さだけでなく、「どんな工事をするか」「どんな人がやるか」も意識して選ぶことが大切です。

    現場の丁寧さは、作業する人と会社の姿勢に表れます。
    信頼できる業者・会社と出会えるよう、少しでも参考になればうれしいです。

  • 階上解体が得意な業者の特徴とは?ビルの上から壊す特殊な工法に強い会社の見分け方

    こんにちは。今回は「階上解体(かいじょうかいたい)」に強い業者の特徴についてご紹介します。

    通常の解体とは違い、ビルやマンションの“上の階”から順に壊していくこの工法。
    実は対応できる業者が限られており、高度な技術と経験が求められる分野です。

    ■ 階上解体とは?

    ビルやマンションなどの中高層建物を、上階から少しずつ壊していく工法です。
    重機をクレーンで屋上に揚げ、1フロアずつ解体しながら下りていきます。

    都心部や隣接建物が近い現場で多く採用され、騒音・振動・粉じんの管理が非常に重要になります。

    ■ 階上解体が得意な業者の特徴

    • 自社で小型重機の揚重・分解・組み立て技術を持っている
    • 吊り足場や防音・防塵設備に詳しい
    • 躯体ごとの強度や撤去順序を設計・管理できる
    • 解体計画書や近隣対策を細かく作成できる
    • 複数の高層案件の実績がある

    このような業者は、ゼネコンや元請けとの協働経験も豊富なことが多く、
    現場でのやりとりや調整もスムーズに対応できます。

    ■ どんな現場で選ばれている?

    • 都心部のビル・マンション解体
    • 近隣建物と接している都市部再開発エリア
    • 地上から重機が入れない立地条件の現場
    • 工期や環境制限が厳しい商業施設など

    いわゆる“難易度が高い現場”ほど、階上解体に精通した業者の力が発揮されます。

    ■ 働く立場から見た階上解体業者の特徴

    • 安全対策への意識が高い(ルール・装備が徹底している)
    • クレーン作業や足場・重機への知識も必要になる
    • 職人・管理者ともに技術力・計画性が求められる

    つまり、キャリアアップや高度な経験を積みたい人には魅力的な環境とも言えます。

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    ■ まとめ

    階上解体は、技術・計画・安全のすべてが問われる特殊な分野です。
    そのぶん、得意な業者は“現場対応力の高いプロフェッショナル”であることが多く、
    発注側・働く側のどちらにとっても、しっかりと見極めて選ぶことが重要です。

    特殊な工法を支えるのは、確かな経験と緻密な準備。
    そうした現場に関わってみたい方には、階上解体に強い業者は大きなチャンスになるかもしれません。

  • 大型重機での解体が得意な業者の特徴とは?広い敷地での工事に強い会社の見分け方

    こんにちは。今回は、「大型重機を使った解体が得意な業者」について解説してみます。

    解体業界とひとことで言っても、会社ごとに得意分野はさまざま。
    その中でも、RC造のビルや倉庫、工場といった広い敷地での解体に強い業者には、共通する特徴があります。

    ■ 大型重機を扱う現場とは?

    • 鉄筋コンクリート造の中高層ビル
    • 倉庫・工場・プラント設備
    • 大型商業施設
    • 郊外の敷地が広い案件 など

    こういった現場では、パワーと作業効率が求められるため、
    重機を複数台所有している業者が大きな強みを発揮します。

    ■ 重機を多く持つ業者の特徴

    50tクラス以上の重機やロングアームなどを保有
    ・現場ごとに専属のオペレーターがいる
    ・現場規模に合わせた機材の選定が得意
    ・解体スピードが早く、工期が短くなる傾向あり

    また、重機を輸送するトレーラーや回送体制も整っていることが多く、
    準備力・対応力が高いのも特徴です。

    ■ 安全対策のレベルも高め

    重機作業が中心になる現場では、オペレーターと施工管理者の連携が非常に重要になります。
    重機誘導のための人員配置や、周辺環境への影響(騒音・振動など)をコントロールする能力も高めです。

    ■ ただし、全ての現場に向いているわけではない

    • 都心部などで敷地が狭い
    • 建物との距離が近く慎重な作業が必要
    • 手壊しが中心になる住宅密集地

    こういった現場では、小回りの効く手壊し専門業者の方が適している場合もあります。

    ■ 発注・転職、どちらでも大事な“業者の見分け方”

    発注者目線なら、下記のようなポイントを確認すると安心です。

    • 保有重機の種類や台数
    • 同じような規模の解体実績があるか
    • 安全管理体制(教育・資格)
    • 工期対応力や搬入出の調整力

    また、転職を考えている方にとっても、「どんな現場をやっているか」で業者選びの基準が変わります。

    「重機を扱うようなダイナミックな現場で働きたい」
    「現場の流れを管理するポジションを目指したい」
    という方には、こういった業者が合うかもしれません。


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    ■ まとめ

    解体業者によって、得意とする工事のスタイルは大きく異なります。
    特に、大型重機を駆使した現場に強い会社は、
    「スピード」「規模感」「管理体制」において高い水準を持っていることが多いです。

    自分に合った会社を選ぶためにも、こういった特徴を知っておくと役立ちますよ。